先代猫のコタロウです。
子猫の頃を過ぎてから、11年程は病気とは無縁でした。
最近は10歳なんてまだまだ衰えしらずで、元気な猫ちゃんも多いと思います。
コタロウもそうでした。

 

毎年12月に3種ワクチンを受ける時に、簡単に健康診断を受けていて、「この先15歳・18歳と元気に過ごすため」12歳の誕生日までには、歯石除去もする予定でした。
(猫の歯石除去は、全身麻酔をしたうえで行うので、健康な時しか受けられません)

 

そんな矢先、去年の春にコタロウにちょっと異変が生じました。
いつもよりも、吐く回数が増えたのです。

春先は毛の生えかわりで、普段よりお腹に毛玉が溜まっているのかな?
最初は、それぐらいに思っていました。
実際、毛玉を吐いた後にはケロッとしていて、何でもないような感じでフードを食べて。

でも、しばらくすると今度はそのフードを吐いてしまようになり・・。
そのうちに、毛玉も出ないけど、吐きたそうな仕草をすることが増えていきました。
食欲も普段に比べ落ちていました。

今までの経験上、毛玉を吐きださない時は、何日か後に、下から沢山でる。
ということも多くあり、「毛玉が出きっていないのかな」と、当時はあまり深刻には考えませんでした。

 

それでも、見た目は元気だったけど、少し心配ではあったので、動物病院に一度連れて行きました。
その時の診断では、「吐くことによって、食道炎と胃炎の起きているかも知れないですね」とのことで、胃腸薬をもらって様子を見ることに。
一安心と思った5日後、突然コタロウがじっとうずくまって、動けなくなってしまいました。
明らかに様子が変で、夜間でしたが急いで動物病院に連れて行きました。

 

コタロウを預けて1時間ぐらいしたときに、先生に診察室に呼ばれました。
でも、診察室にはコタロウはいません・・。

「コタロウ君は、キョウスイが溜まっています」
「キョウスイ?」
「肺の半分が真っ白でしょ・・」
レントゲンの写真を見せてもらい、ようやく理解しました。

(実際のコタロウのレントゲン写真です)

コタロウの肺に、胸水が溜まっていたのです。
しかも250ccも・・。
人間で置き換えたら、2リットル位でしょうか・・。
抜水した体液は、精密検査に出すことになりました。

 

一瞬、目の前が真っ暗になり、頭がクラクラしたのを覚えています。
コタロウが死んじゃう・・・。

コタロウは病気にならない元気な子。
20才まで生きるんだ。
根拠もないのに、勝手に思っていました。

コタロウの吐く原因は、胸水だったのです。
この日は、そのまま酸素室での入院となりました。

 

吐く回数が増えたこと、食欲の減退は、病気のサインでした。

弱っている状態で家に連れて帰れなことは頭では分かっても、心配でたまりませんでした。
まさかコタロウが病気になるなんて、思いもしないことでした。

 

次回、また続きを書きます。