胸水の抜水後に、コタロウはそのまま酸素室での入院となりました。(2017年4月24日当時)
コタロウは検査後に、呼吸数が1分間に約70回になってしまいました。

健康な猫の場合は、1分間に20~30回が正常な呼吸数です。
走った後に息があがり、ハァハァとなっている状態が続いているような感じです。

猫は呼吸が苦しくても、人間のように酸素マスクをすることは出来ないので、酸素室で過ごすことになります。
酸素室は、酸素濃度や湿度や温度が管理されているのですが、常に換気音がするため、2日目ぐらいまでは、自分の置かれている状況を理解できずにとても不安だったと思います。

 

 

2日目の平均呼吸数は45回で、3日目には36回前後と呼吸数が安定してきました。
胸水も定期的にエコーで確認して、4月25日に30cc、4月27日に50ccを抜水しました。
抗生物質と利尿剤などの点滴投与もしています。
点滴を抜いてしまわない様に、エリザスカラーをしています。

 

 

猫の胸水の原因はいくつかありますが、コタロウの場合は検査の結果「変性性漏出液」でした。
ただ変性性漏出液の原因は、さらに詳しく検査をしてみないと分からないとの事で、東京大学附属動物医療センターを紹介され、5月にCT検査をすることになりました。

 

依然として呼吸数はやや高めで、胸水も一定の間隔で溜まり続けてはいるものの、状態が安定しているので4月29日に一度退院して、通院治療に切り替えることにしました。

 

前回の予防注射時には7.8kgあった体重も、退院するときに確認したら6.5kと、3か月ちょっとで1kg以上痩せてしまいました。
「変性性漏出液」だと悪性リンパ腫の可能性があると先生から説明されましたが、コタロウを家に連れて帰ることが出来ました。

 

家に帰り、ベットで横になるコタロウです。

 

1日にあたりの入院費は、「入院料8,000円 + 酸素室料7,420円 + 24時間看護料(ICU)7,000円 +静脈注射料7,000円」と約3万円掛かりました。
6日分の料金に検査や治療費なども含めると、今回の入院費は合計で、30万円ほど掛かりました。

 

コタロウは今回入院するまで、去勢手術以降は3種ワクチンの予防接種ぐらいでしか動物病院に連れて行ったことがなかったので、入院費などがこれほど高額になるとは知りませんでした。

動物病院は自由診療になるので、病院によってそれぞれの費用は異なります。
連れて行った病院が、夜間・急患対応の病院だったこともあり、全国平均よりも病院代は高くなりました。

 

ネット調べですが、日本獣医師会が発表している家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査では、平均して入院料 1日2,619円 入院料 ICU 3,788円 となるようです。

入院までしなくても、診察などでの初診料 1,000円~1,500円ぐらい。
(薬代なども含めると、1回あたり1,500円~5,000円くらい 2018年10月現在)

猫の3種ワクチン注射で、5,000円~8,000円ぐらい。
去勢手術でも12,000円~25,000円くらいと病院によって幅があります。

 

ネットで検索すると入院や治療費などの平均値も出てくるので、普段から近くの動物病院の有無・診察料・入院料などは、確認すると安心だと思います。

続きは、また書きます。